看護師がキャリアアップしていくと、看護主任となり、看護師長となっていく。キャリアアップしていくと、給与は上がることはもちろんだが、仕事の内容も変化していくため、いつまでも一般的な看護師と同じ気分で仕事をすることはできないだろう。

また、仕事内容から考えてもすべての看護師が看護師長になることができるわけではない。看護師の中にも、看護師長になることができる適性を持っているものと持っていないものとが分かれている。看護師長になりたいのならば、そのスキルを磨いていくことが必要だろう。看護師長になるためには、看護師としての経験が15年程必要なので、その間にスキルを磨くことがキャリアアップには必要だ。

看護師長に必要となるスキルは様々ある。まずまわりの看護師に一目置かれて主任になる必要があるため、まじめな勤務態度と優れた看護技術が必要だ。これを有していなければ主任へと出世することができない。そのうえで、マネジメント力やコミュニケーション能力、分析力などが必要となる。看護師長の仕事は、現場で働く看護師とは少し離れている。主に行う仕事は医療の補助業務ではなく、看護師たちを取り持つこと、様々ある診療科の橋渡し、看護師たちの働く環境を整えることだ。見極めるためには、看護師が普段どんな環境でどのように働いているのか、現状知る必要がある。

コミュニケーション能力で要望を聴きとり、観察して労働環境を分析して、マネジメント能力でもって適した労働環境を作り出すことが求められているのだ。
このように、看護師長になることは容易ではなくさまざまな能力が必要となる。